UNCLEAR WORDS / REFERENCE MATERIALS
聞き取れない箇所・固有名詞・参考資料の扱い
聞き取れない内容、表記を決められない語、誰の発言か分からない箇所。原稿にどう残し、資料をどう使うかをご案内します。
TYPES OF UNCERTAINTY
「不明」には、内容・表記・話者の違いがあります
| 不明の種類 | どのような状態か | 原稿で伝えること |
|---|---|---|
| 発言内容を聞き取れない | 雑音、声の重なり、録音の途切れなどで、何を話したかを確認できない。 | 聞き取れない区間を示す。確認できる前後の発言まで、まとめて消さない。 |
| 音の一部は聞こえるが、語を特定できない | 一部の音は確認できても、語全体や名称を確定できない。 | 確認できた音と、未確定の部分が分かる表記を検討する。候補を確定語として記載しない。 |
| 語の読みは聞こえるが、表記を確定できない | 氏名の漢字、会社・製品名の綴り、略語の表記などを決められない。 | 読みや音を手掛かりとして残す方法を確認する。正式表記が未確定であることを示す。 |
| 内容は聞こえるが、話者を確定できない | 発言内容は確認できるが、誰の声かを特定できない。 | 内容の不明とは区別し、話者不明として扱う。声や文脈だけで人物を決めつけない。 |
同じ箇所に複数の問題が重なることもあります。文字にできる内容と、確認できない内容を混同せず、原稿の用途に合わせて示し方を確認します。
EXAMPLES
原稿に、確認できることと未確定のことを残す
以下は説明用の架空例です。記号・文言・時間情報は、イデアプラスの標準表記や標準納品仕様を示すものではありません。実際の表記方法と時間表示の有無は、ご依頼時に確認します。
発言内容を聞き取れない例
「次回は[聞き取り不明]について説明します。」
前後の発言は確認できても、説明対象の名称を確定できない場合です。文脈から想像した名称で埋めません。
音の一部だけ確認できる例
「次回は[『アル…』と聞こえる/名称未確定]について説明します。」
この例では語の冒頭だけが手掛かりです。「アルファ」という名称を推測で確定したものではありません。一部の音をどのように残すかも、仕様に応じて確認します。
氏名の読みは聞こえるが、漢字を確定できない例
「担当は[キムラ/氏名表記未確定]です。」
読みが「キムラ」と確認できても、氏名の漢字は音声だけでは決まりません。参加者一覧などと照合し、確認できなければ未確定として残します。
話者だけを確定できない例
[話者不明]:「その案については、次回もう一度確認します。」
発言内容は記録できます。誰の発言か分からないことを、内容そのものが聞き取れないこととは区別します。
LOCATING THE AUDIO
依頼者が原音へ戻って確認できるように
社内の呼称、プロジェクト名、人名などは、その場にいた方や業務を知る方なら確認できる場合があります。不明箇所を示すことで、確認が必要な位置を共有できます。
聞き取りが困難な箇所は、箇所数と該当時刻を明記してご報告します。原稿内の表記は、たとえば[00:18:42 氏名表記未確定]のように、原音の位置を示す方法が考えられます。記号や氏名表記の未確定箇所を示す方法は、用途と指定仕様を確認します。
不明箇所の該当時刻の表示と、「1分ごと」など原稿全体に入れる定期的なタイムコードは別の仕様です。定期的な時間表示をご希望の場合は、間隔・挿入位置・複数ファイルでの起点を確認し、対応可否・料金・納期をご案内します。
REFERENCE MATERIALS
参考資料は、発言を確認するために使います
資料は、聞き取った音がどの語を指すか、正式な表記は何か、誰の発言かを確認する手掛かりになります。前後の文脈も含めて原音と照合します。
資料に書いてあることを、音声で確認できない発言として補うものではありません。資料が確認の助けになることと、資料から発言内容を作ることは異なります。
音声と資料を照合する例
音声:「今回の[名称が聞き取れない]プロジェクトでは……」
資料:「アルファプロジェクト」
資料を手掛かりに原音を確認します。それでも「アルファ」と発言したことを確認できない場合は、資料に名称があるだけで原稿へ確定語として補いません。
一方、音声から「アルファ」と確認でき、資料で正式表記も照合できた場合は、その表記を原稿に反映できます。
要約・編集で資料から背景説明を加える場合は、発言記録とは作業が異なります。補足する範囲と、発言との区別の仕方を事前に確認します。
USEFUL MATERIALS
あると役立つ資料を、共有できる範囲で
- 参加者・登壇者一覧、氏名と読み、役職、指定する話者名
- 開催案内、プログラム、議題、会議資料、レジュメ
- 講演スライド、配布資料、インタビューの質問項目
- 人名・会社名・商品名・地名などの正式表記
- 専門用語、略語、社内呼称などの一覧
- 指定書式や、不明箇所の表記が分かる参考原稿
すべての資料が必要なわけではありません。確認に関係する部分だけでも役立ちます。機密情報や個人情報を含む資料は、共有できる範囲でご用意ください。
BEFORE REQUEST
不明箇所の扱いは、ご希望があれば事前に共有
- 指定の表記ルールや参考原稿があるか
- 正式表記が未確定の語を、どのように示したいか
- 原音との照合が必要か、時間表示を希望するか
- 使用する音声ファイルと、対象となる区間
- 参考資料の有無、参加者・固有名詞の情報
表記方法が決まっていない場合もご相談いただけます。独自の記号や細かな指定がある場合は、作業範囲・納期・料金を確認してご案内します。
依頼文の例
「会議の発言を確認するための原稿です。聞き取れない箇所と、氏名・用語の表記が未確定の箇所が分かる形にしてください。参加者一覧と用語メモを添付します。原音に戻って確認したいので、必要な時間表示の方法も相談したいです。」
これは仕様を相談するための説明例です。特定の表記・作業方法を標準化するものではありません。
納品後に氏名や用語の表記が分かった場合は、該当する原稿の位置、確認できた表記、参考資料などをお知らせください。原稿への反映方法や対応範囲をご案内します。
FAQ
不明箇所・参考資料についてよくあるご質問
参考資料がなくても依頼できますか?
はい。音声・動画からご相談いただけます。ただし、固有名詞の漢字や綴り、専門用語、話者などを確定できない場合があります。お持ちの情報があれば、共有できる範囲でお知らせください。
不明箇所が残るのは、確認していないからですか?
原音や資料を確認しても、録音状態や情報不足により確定できない箇所はあります。確認できない内容をそれらしい語で補うより、不明であることを示す方が、後から確認できる記録になります。
音が小さい箇所や、重なった発言はすべて起こせますか?
音声の状態により、確認できる範囲は異なります。録音されていない音や、声が重なって判別できない内容を必ず文字にできるとは限りません。素材を確認してご案内します。
資料にある名称なら、そのまま原稿に入れてもらえますか?
原音と資料を照合して確認します。資料に名称があるだけで、音声から確認できない発言を補うことはしません。資料から説明を追加する編集をご希望の場合は、別途作業範囲を確認します。
不明箇所には必ず時間表示が付きますか?
聞き取りが困難な箇所は、箇所数と該当時刻を明記してご報告します。原稿内の記号、固有名詞の未確定箇所を示す方法などは、用途と仕様を確認します。原稿全体に入れる定期的なタイムコードは、別の指定として見積り時にご相談ください。
AI原稿に自然な文章があれば、それを採用できますか?
自然に読めることだけでは、音声と一致するか判断できません。AI原稿は参考資料としてお送りいただけますが、元音声・動画を基準に確認し、確定できない内容は推測で補いません。
CONTACT
音声の状態や参考資料についてご相談ください
聞き取りに不安がある素材や、独自の表記ルールがある場合は、用途とご希望をお知らせください。音声と仕様を確認し、対応できる範囲をご案内します。
PHILOSOPHY / QUALITY
文字起こしで大切にする考え方と品質
文字起こしの品質方針
元音声の確認、固有名詞・専門用語の照合、話者・数字・条件の確認、不明箇所の扱い、合意した仕様での仕上げ。イデアプラス文字起こしが原稿作成・確認で重視する方針をご案内します。
