例1|資料と発言の表現が異なる
スライド:投与開始後12週
録音の発言:「3か月後に確認しました」
録音で「3か月後」と発言している場合、資料に合わせて無断で「12週後」に置き換えません。両者を同じ意味と決めつけず、表現の違いを扱います。
MEDICAL PREPARATION GUIDE
医学会や医療講演の録音を文字起こしするときは、参考資料と作業範囲の共有が、専門用語の確認や原稿の仕上がりに役立ちます。プログラム・抄録・スライドの用意から、質疑応答の扱いまで、依頼前に確認したいことをご案内します。
START
最初から細かな仕様や資料をすべて用意する必要はありません。まずは、録音の長さ、内容、原稿の用途、希望納期をお知らせください。
そのうえで、手元にあるプログラムや講演資料を共有いただくと、登壇者名、医学用語、薬剤名、略語などの確認に役立ちます。このページでは、医療サービスの対応内容とは別に、発注時にどんな資料と指定があると認識を合わせやすいかを説明します。

REFERENCE MATERIALS
以下は参考資料の例です。すべてを揃える必要はなく、共有できる範囲の資料をお送りください。
| 資料 | 確認に役立つ情報 | 共有時のポイント |
|---|---|---|
| 1.プログラム・進行表 | 演題、講演順、座長・登壇者名、所属 | 文字起こしを依頼するセッションを示す |
| 2.抄録・講演概要 | テーマ、専門用語、研究名、略語の表記 | 該当する演題・ページを示す |
| 3.スライド・配布資料 | 図表の名称、数値・単位、薬剤名、英語表記 | 可能であれば当日使用した版を共有する |
| 4.登壇者・参加者の情報 | 氏名・所属・役割と、話者表記の対応 | 原稿に必要な表記と確認できる範囲を示す |
| 5.用語集・既存原稿 | 薬剤名、試験名、略語、指定訳語、表記の統一 | 必ず使用したい表記と、参考用の表記を区別する |
スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。
録音に含まれる略語や薬剤名は、同じように聞こえる別の語がある場合や、複数の表記が使われる場合があります。参考資料は表記を確認する手がかりになりますが、資料だけで聞き取り不能な発言がすべて確定できるわけではありません。
未発表の研究内容や症例情報などを含む場合は、作業に必要な範囲と共有できる範囲を確認してください。秘密保持契約やデータの取り扱い条件がある場合は、事前にお知らせください。
WORK SCOPE
録音全体が、そのまま作業対象とは限りません。講演前後の案内、休憩、機器調整、質疑応答、討論などが含まれる場合は、必要な部分を指定してください。
複数の講演が1本の録音に入っている場合は、「00:12:30〜00:48:00の講演と、その後の質疑応答」など、ファイル内の対象区間を示すと確認しやすくなります。複数ファイルでは、ファイル名と演題の対応もお知らせください。
収録時間と作業対象時間が異なる場合は、その違いが分かる形で共有いただくと、見積り範囲を確認できます。
AUDIO AND SLIDES
文字起こしは、実際に録音された発言を基準に原稿を作る作業です。スライドや抄録は確認資料として使いますが、記載内容をそのまま講演者の発言として追加するものではありません。
スライド:投与開始後12週
録音の発言:「3か月後に確認しました」
録音で「3か月後」と発言している場合、資料に合わせて無断で「12週後」に置き換えません。両者を同じ意味と決めつけず、表現の違いを扱います。
スライド:対象者120名
録音の発言:「対象者数はこちらに示したとおりです」
通常の文字起こしでは、発言にない「120名」を話者の言葉として補いません。資料の数値も原稿に載せたい場合は、補足・編集の範囲を別途相談します。
※扱いの違いを説明するための架空の例です。実際の案件や医学的な判断を示すものではありません。
資料と音声の数値、単位、固有名詞が食い違う場合も、資料を優先して発言を書き換えるのではなく、確認が必要な箇所として扱います。
「こちらの図」「この結果」など、スライドを指しながら話す発言は、音声だけでは指示先を判断できないことがあります。スライド付き動画があれば、その有無もお知らせください。
発言内容の医学的な正誤の判定や、資料を使った内容補足は、文字起こしとは別の確認・編集です。必要な作業を分けて相談することが大切です。
QUESTIONS AND SPEAKERS
講演者や座長はプログラムで確認できても、会場から質問する方の氏名・所属は分からない場合があります。確認できた氏名を使うか、「質問者1」「質問者2」などで表記するかを決めておきます。
会場の質問はマイクに入りにくかったり、質問と回答が重なったりする場合があります。講演本編が明瞭でも、質疑応答は聞き取りが難しいことがあります。確認できない発言を推測で補わず、不明箇所として示す扱いが必要です。
音声が複数の機器・チャンネルに分かれている場合は、利用できるデータの有無をお知らせください。
PURPOSE AND FINISH
同じ録音でも、「講演本編は整文、質疑応答はケバ取り」など、部分ごとに仕様を変えたい場合はお見積り時にお知らせください。複数の仕様を組み合わせると、料金・納期に影響する場合があります。
タイムコードは、数分ごとを目安に、発言の切れ目など区切りのよい位置に入れる方法があります。話者が変わるたびの挿入など、細かな指定が必要な場合は事前にご相談ください。
LANGUAGES
外国語の講演では、原語のまま文字にするか、外国語の原発言から日本語訳を作るかを確認します。日本語通訳が入っている場合は、通訳者の日本語を起こすのか、講演者の原発言から新たに訳すのかを区別してください。
録音された日本語通訳を文字起こしした原稿は、当日の通訳内容を記録するものです。原発言からの翻訳とは作業が異なり、通訳で省略された内容は、日本語通訳だけを起こしても原稿には入りません。
使用言語、通訳の有無、起こす話者・言語、必要な原稿の言語をお知らせください。医学用語の指定訳語や英語表記の一覧があれば、併せて共有いただけます。
REQUEST CHECKLIST
医学会の講演録音の文字起こしを希望しています。
日本語の録音1本、全体で約75分です。
作業対象は00:05:00〜01:10:00の講演本編と質疑応答です。前後の会場案内は不要です。
内部確認用としてケバ取りを希望します。
講演者・座長はプログラムの氏名で、氏名を確認できない会場の質問者は「質問者1」などと表記してください。
タイムコードは数分ごとを目安に、区切りのよい位置に入れてください。
プログラム、抄録、当日のスライドを添付します。
Wordでの納品を希望します。希望納期は○月○日です。
※依頼内容の記載例です。対応可否・料金・納期は、音声の内容・録音状態・指定仕様を確認してご案内します。
仕様が決まっていない場合は、まず原稿の用途をお知らせください。必要な資料と作業範囲を確認しながら、ご依頼内容を整理できます。
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音声の長さ・内容・原稿の用途・希望納期をお知らせください。手元の資料や指定仕様を確認し、対応可否と料金・納期をご案内します。