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FINISH GUIDE

文字起こしの仕上げ方

文字起こしは、用途によって適した仕上げ方が異なります。発言をできるだけそのまま残す「素起こし」、不要な言いよどみを整理する「ケバ取り」、話し言葉を読みやすく整える「整文」。それぞれの違いと選び方を、具体例とともにご案内します。

OVERVIEW

主な3つの仕上げ方

仕上げ方によって、同じ音声でも完成する原稿の読みやすさや記録性は変わります。まずは「素起こし」「ケバ取り」「整文」の違いを比較します。

打ち合わせで会話する人物のイメージ

COMPARE

素起こし・ケバ取り・整文の違い

01

素起こし(丸起こし)

フィラーや言い直しも含め、発言をできる限りそのまま残します。研究・分析・詳細な記録などに向きます。

02

ケバ取り

「えー」「あのー」などの不要語や明らかな言いよどみを整理します。会議・取材・インタビューなどで広く使われます。

03

整文

発言の趣旨を変えない範囲で、話し言葉を読みやすい文章へ整えます。報告書・配布資料・講演録などに向きます。

SAME CONVERSATION

同じ会話で比較する|素起こし・ケバ取り・整文の原稿例

同じ発言でも、言いよどみを残すか、話し言葉を整えるかによって原稿は変わります。取材インタビューを想定した会話で、3つの仕上げ方を比較します。

① 素起こし

聞き手:今回の、あの、研修を始めたきっかけを教えてください。

担当者:えー、去年の、去年の秋ですね。新しく入った社員から、資料だけだと分かりにくいっていう声があったんです。それで、月に1回、事例を見ながら話し合う時間を作ったんですよ。

聞き手:参加した方の反応はどうでしたか。

担当者:あの、質問しやすくなった、という声はありました。ただ、全員に合うかどうかは、まだ分からないですね。

残しているもの:「あの」「えー」や「去年の、去年の」という繰り返しを残しています。黄色の部分は、この例のケバ取りでは整理した箇所です。

② ケバ取り

聞き手:今回の研修を始めたきっかけを教えてください。

担当者:去年の秋ですね。新しく入った社員から、資料だけだと分かりにくいっていう声があったんです。それで、月に1回、事例を見ながら話し合う時間を作ったんですよ。

聞き手:参加した方の反応はどうでしたか。

担当者:質問しやすくなった、という声はありました。ただ、全員に合うかどうかは、まだ分からないですね。

整理しているもの:意味に影響しないフィラーと繰り返しを削除しています。「あったんです」「分からないですね」などの話し口調や、発言内容は残しています。

③ 整文

聞き手:今回の研修を始めたきっかけを教えてください。

担当者:昨年の秋、新しく入社した社員から、資料だけでは分かりにくいという声がありました。そこで、月に1回、事例を見ながら話し合う時間を設けました。

聞き手:参加者の反応はいかがでしたか。

担当者:質問しやすくなったという声がありました。ただし、全員に合うかどうかは、まだ分かりません。

整えているもの:「去年」を「昨年」、「作ったんですよ」を「設けました」など、読みやすい書き言葉へ整えています。実施頻度や、効果についての留保は残しています。

※違いを説明するために作成した架空の会話例です。実際の納品原稿ではありません。削除・整理の範囲や表記は、原稿の用途とご指定の仕様に合わせて確認します。

3つの仕上げ方の比較早見表
比較する点素起こしケバ取り整文
言いよどみ・繰り返し原則として残す意味に影響しない部分を整理文章として読みやすく整理
話し口調残す基本的に残す書き言葉へ整える
発言の内容できる限りそのまま記録内容・ニュアンスを保つ趣旨を保ち、原則として内容を残す
選ぶ際の目安発話の特徴も確認したい内容を読みやすく確認したい配布・公開用の文章へ整えたい

スマートフォンでは、比較表を左右にスクロールしてご覧いただけます。

VERBATIM

素起こしとは

素起こしは、言いよどみや言い直しなども含め、発言をできる限りそのまま文字にする方法です。「丸起こし」「逐語起こし」と呼ばれることもあります。

言いよどみや言い直しにも意味がある研究、詳細な記録などで利用されます。記録性を優先するため、そのまま読むとやや読みにくくなる場合があります。

沈黙の秒数、笑い、相づち、発言の重なりなどを細かく記録する仕様は、通常の素起こしにすべて含まれるわけではありません。会話分析などに利用する場合は、必要な表記ルールや原稿見本を事前にお知らせください。

CLEAN VERBATIM

ケバ取りとは

ケバ取りは、発言内容そのものは変えず、「えー」「あのー」など意味を持たないフィラーや、明らかな言い直しを整理する方法です。

一般的な会議やインタビューでは、記録性と読みやすさのバランスが取りやすいため、ケバ取りが標準的に選ばれます。

ただし、「まあ」「やはり」などが話し手のニュアンスを含む場合もあります。何でも削るのではなく、意味やニュアンスを変えない範囲で整理することが重要です。

JUDGMENT

ケバ取りは「不要な言葉を全部削る」作業ではありません

実際の会話では、「えー」「あのー」のように意味を持たないフィラーだけでなく、話し手の迷いや強調を表す言葉も含まれます。

たとえば「まあ、私はそうは思いません」という発言の「まあ」は、単なる不要語ではなく、断定を少し和らげるニュアンスを持っている場合があります。また、言い直しの前半部分が重要な意味を持つこともあります。

そのためケバ取りでは、機械的に語を削るのではなく、発言の意味やニュアンスを変えないことを優先して整理します。

EDITED

整文とは

整文は、話し言葉特有の語順や表現を整理し、文章として読みやすい形へ整える方法です。語順や文末、段落などを調整しますが、発言の趣旨を別の内容へ変えるものではありません。

報告書、配布資料、講演録など、読み物として利用する原稿に向いています。

SUMMARY

整文と要約は違います

整文

発言内容を原則残したまま、話し言葉を読みやすくします。情報量そのものを大きく減らす作業ではありません。

要約・編集

重要な情報を選択・圧縮し、必要に応じて構成を再整理します。短くしたい、要点だけ残したい場合はこちらが適しています。

BY PURPOSE

用途別|どの仕上げ方を選べばよい?

会議・打ち合わせ通常はケバ取り。より簡潔な議事録なら要約・編集も選択肢。
インタビュー・取材確認用ならケバ取り、読み物に近づけるなら整文。
学術・研究研究方法により素起こしが必要。発言内容中心ならケバ取りの場合も。
医療・医薬学会・研修・医療インタビューなど、用途に応じて素起こし・ケバ取り・整文を選択。
法務コンプライアンス・内部調査記録目的に応じ、どこまで発言を残すか事前に確認。

QUALITY

仕上げ方だけで、原稿の品質は決まりません

話者を正しく区別する、固有名詞や専門用語を確認する、数字やアルファベットを確認する、前後の文脈を確認する、判断できない箇所を推測で埋めない。どの仕上げ方でも、こうした確認が必要です。

大切なのは、発言の意味を変えず、用途に適した状態で記録することです。

パソコンで原稿を確認する人物のイメージ

AI DRAFT

AI文字起こし済みの原稿がある場合

AIで作成済みの原稿がある場合は、音声・動画とあわせて参考資料としてお送りいただけます。ただし、AI原稿の状態は録音環境、話者数、専門用語、使用サービスなどによって大きく異なります。

納品品質を確保するため、元の音声・動画を基準として内容を確認します。詳しくは AI時代の品質への考え方 をご覧ください。

MIXED SPEC

同じ案件でも、目的に応じて仕様を調整できます

案件によっては、すべてを一律の仕上げ方にする必要がない場合もあります。たとえば、インタビュー本文はケバ取りにし、掲載予定部分のみ整文する、質疑応答部分は発言を詳しく残す、といった考え方です。

ただし、複数の仕様を組み合わせるほど作業内容は複雑になり、料金や納期に影響する場合があります。特殊な仕様をご希望の場合は、お見積り時にお知らせください。

仕上げ方が決まっていない場合は、完成原稿の用途をお知らせいただければ、適した方法をご案内します。

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関連ガイド

PURPOSE / SPECIFICATIONS

目的に合わせたサービス・納品仕様

文字起こしの納品サンプル・仕様一覧

素起こし・ケバ取り・整文・要約の違いを、同じ発言の見本で比較。話者名・対象者ID、時間表示、不明箇所、原文と訳文、納品形式を整理し、依頼時に伝えたい仕様を選べます。

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CONTACT

文字起こしについて、まずはご相談ください

音声の長さや仕上げ方法が決まっていなくても大丈夫です。内容を確認し、適した方法と料金をご案内します。