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INTERNAL HEARING / PREPARATION

内部調査・ヒアリングの文字起こし
原稿仕様と依頼準備

質問と回答、否定や留保、説明の変化を、後から確認できる記録へ。原稿の使い方と、元音声への照合方法を事前に整理します。

PURPOSE

判断の前に、発言を確認できる原稿を

社内の聞き取り、ハラスメントに関するヒアリング、取引・業務処理の経緯確認、第三者委員会による関係者ヒアリングなどでは、録音された発言を後から確認する原稿が必要になることがあります。

イデアプラスでは、音声・動画を基準に、質問と回答、話者、発言の順序を指定の仕様で記録します。調査担当者が、発言の確認や資料との照合に使える原稿をご用意します。

誰の説明が正しいか、どの行為が問題かを、文字起こし側で判断しません。原稿は録音された発言の記録です。発言があったことと、発言の内容が事実として確認されたことは分けて扱います。

資料を見ながら話し合う人たち
ヒアリング・資料確認のイメージ。実際の案件写真ではありません。

このガイドは、文字起こしの仕様と依頼準備をご案内するものです。調査の進め方、録音の可否、事実認定・法的評価は、社内担当者や担当弁護士等の方針に沿ってご判断ください。

RECORDING THE MEANING

曖昧さや説明の変化も、発言の一部です

読みやすく整える場合も、変えない情報
録音された発言の例残す意味の違い避ける書き換え
「確認したと思います」確認したという説明に、記憶の留保がある「確認しました」と断定する
「覚えていません」覚えていないという回答「知りません」「ありませんでした」に変える
「私は威圧的だと感じました」本人がどう感じたかという説明「相手が威圧的な態度を取った」と、確認済みの出来事のようにする
「指示ではなく、相談でした」指示だったという理解を否定している「指示・相談をした」と、否定の対象を曖昧にする

表と以下の会話は、原稿仕様を説明するための架空の例です。実際の受注案件・証言ではありません。

前後で回答が違っても、ひとつにまとめません

前半:「その件は知りませんでした。」
後半:「あ、そういう話を聞いたことはあります。ただ、この件と同じかは分かりません。」

後半の発言に合わせて前半を修正したり、「知っていた」とまとめたりしません。回答の変化、言い直し、留保をそれぞれ残します。矛盾しているか、背景に事情があるかは、調査担当者が確認することです。

素起こしとケバ取りのどちらを選ぶ場合も、否定・留保など発言の意味は変えません。言いよどみ、相づち、言い直しをどこまで残すかは、用途と参考原稿から確認します。調査の発言確認用では、読みやすい整文を一律に勧めることはしません。

QUESTIONS AND ANSWERS

質問も、回答を理解するための記録です

回答だけを抜き出したり、質問を短くまとめすぎたりすると、何を肯定・否定したのか分からなくなる場合があります。確認用の原稿では、質問と回答の対応、条件の違いが分かる形を基本に相談しましょう。

何を尋ねたかが分かる形で残す

聴取者:A商品だけを購入したという認識ですか。それとも、B商品・C商品も含まれていましたか。
対象者:その時によって違います。

質問を「取引について」とだけ整理すると、回答が何を指すか分かりにくくなります。質問内の選択肢や条件も残すことが、後から発言を確認する助けになります。

要点整理も必要な場合は、発言記録と要約の作業範囲を分けて確認します。要約だけで発言の細部をすべて照合できるとは限りません。元の文字起こし原稿も必要か、依頼時にお知らせください。

SPEAKER LABELS

話者名に、調査の結論を含めない

「聴取者」「ヒアリング対象者」「同席者」、あるいはI01・P01など、原稿に使う表記を指定してください。役割名を使う場合も、誰をどの役割として表記するかは依頼者側で確認します。

調査途中の原稿に、文字起こし側の判断で「被害者」「加害者」などの名称を付けることはしません。聞こえた内容だけで人物の役割や評価を決めず、指定された表記に沿って記録します。

話者確認には、参加者一覧、冒頭の発言と話者名の対応、共有可能な発言メモなどが役立ちます。声が重なる場合や似ている場合など、確認しても発言者を確定できない箇所は、推測で割り当てません。

別の録音に登場する人物が同一かどうかも、声や発言内容だけで推測して統一しません。共通のIDを使う場合は、その対応情報をご共有ください。

TIMECODES

元音声へ戻って確認するための時間情報

「この言葉は本当にそう聞こえるか」「前後にはどんな質問があるか」を確認する場合、タイムコードが役立ちます。ここでは、原稿中に元ファイル内の位置を示す経過時間を付ける方法をご案内します。

内部調査の原稿で原音との照合を予定している場合は、必要な時間表示を依頼前に相談することをおすすめします。すべての発言に一律で付けるのではなく、確認の目的と作業範囲に合わせます。

不明箇所も時間情報と組み合わせることで、依頼者が該当する音声を確認しやすくなります。発言内容だけでなく、否定や人名などを確定できない位置も共有できます。

元音声の確認に使う録音機器とノートのイメージ
原稿から録音素材へ戻って確認するために
タイムコードで確認したい項目
項目相談する内容
入れる位置不明箇所、一定間隔、話者交代時など。原音を確認する使い方に合わせて相談
時間の基準元ファイルの先頭を00:00:00とするか。実際の面談開始時刻と区別
対象区間途中から起こす場合も、元ファイル内の位置を示すか。対象区間の始まりをゼロにする場合は明記
複数・分割ファイル各ファイルで時間を戻すか、連続時間とするか。分割・編集前後のどの素材を基準にするか
表示の細かさ時・分・秒の表記など。映像の埋め込みTCやフレーム単位の指定がある場合は別途対応を確認

不明箇所と時間表示の例

素材:CASE01_P01_01.mp3
聴取者:その処理は、ご自身で行いましたか。
P01:私は[00:18:42 聞き取り不明]ていません。

ノイズで動詞が確定できない場合、「やっていません」と推測で完成させません。該当する元ファイルと時間を手掛かりに、原音を確認できる形で残します。

時間・記号は説明例です。標準の挿入間隔や表記を示すものではありません。

細かな時間表示や話者交代ごとの挿入は作業量にも関わります。入れる位置・間隔・形式を確認し、対応範囲・納期・料金をご案内します。

MULTIPLE FILES

複数のヒアリングは、共通仕様と個別指定を分ける

最初に共通ルールを整理すると、複数の原稿を照合しやすくなります。共通の話者表記・用語表・書式に加え、対象区間や人数などファイルごとに違う情報もお知らせください。

管理項目の例(架空の設定)
項目整理の例
案件・素材IDCASE01、CASE01_P01_01。どの音声に対応する原稿か識別できる名前
話者表記対象者P01、聴取者I01、同席者S01。共通IDの対応情報を指定
収録・分割情報面談日、同一面談の分割順、別収録との区別
仕上げ・不明表記残す発話の範囲、共通の不明箇所・話者不明の示し方
時間情報基準ファイル、時間の起点、位置・間隔・表示方法
納品と優先順位一括か分割か、先に必要な素材、希望期限、指定納品先

追加の素材や仕様変更が生じた場合は、対象ファイルと変更内容をお知らせください。前の指定との違いを確認し、納期・料金への影響を含めてご案内します。短期間の大量依頼や分割納品は、総量と優先順位を確認して対応範囲を調整します。

INFORMATION MANAGEMENT

何を共有し、どの名前で残すかも確認する

ヒアリング音声や資料には、個人情報や未公開の社内情報が含まれることがあります。NDAだけでなく、受け渡し・作業・納品・保管に関する指定条件を、素材の共有前にお知らせください。

  • NDAや指定の契約書式、素材共有前に確認が必要な条件
  • 使用する受け渡し方法、共有してよい資料の範囲
  • 作業担当者や外部ツールの使用について、制限・事前確認が必要か
  • 原稿・ファイル名に使用する氏名、ID、案件名
  • 本文中で置き換える氏名・部署名・地名等の対象とルール
  • 納品先・連絡窓口、納品後の保管・削除条件

指定条件にすべて対応できると一律にお約束するものではありません。内容を確認し、対応可能な範囲を事前にご案内します。

話者名をP01にしても、発言内容の勤務先・役職・出来事などから人物が分かる場合があります。本文の指定表記も希望する場合は、置換対象を具体的にしてください。個人を特定する情報の範囲や、原稿の利用・共有範囲は、依頼者側でご確認ください。

実名とIDの対応表などは、確認に必要な情報だけを共有できるか検討してください。調査資料一式や社内規程全体を、文字起こしのために提出する必要はありません。

BEFORE REQUEST

依頼前に用意したい情報

  1. 用途:発言確認、資料照合、報告書作成の素材など
  2. 音声・動画:総時間、ファイル数、対象区間、素材の分割・編集の有無
  3. 参加者:人数、話者表記、共通IDと各素材の対応情報
  4. 原稿仕様:仕上げ方、質問・相づち・言い直しを残す範囲、不明箇所の表記
  5. 時間表示:必要性、挿入位置・間隔、時間の起点、基準素材
  6. 参考資料:質問項目、人名・社内用語一覧、指定様式、参考原稿
  7. 納期・情報管理:優先順位、納品形式・窓口、NDA、受け渡し・保管・削除等の指定条件

依頼文の例

「社内ヒアリングの発言確認用です。面談3件、合計180分で、質問と回答、否定・留保・言い直しは残してください。対象者はP01〜P03、聴取者はI01で、対応表と用語一覧を共有できます。原音への照合に使う時間表示も希望します。挿入方法は相談し、各元ファイルの先頭を時間の起点にしたいです。NDAと納品先の指定がありますので、素材を送る前に条件を確認したいです。」

仕様相談用の架空の例です。時間表示などの具体的な作業内容は、見積り時に確認します。

録音方法や録音に関する説明・同意等は、社内規程や担当弁護士等の方針に従ってください。素材の受付条件については、用途と内容を事前にご相談ください。

FAQ

原稿仕様・依頼準備についてよくあるご質問

内部調査の原稿は、必ず素起こしにするべきですか?

確認する目的によって異なります。言いよどみや言い直しも残す場合は素起こしが候補です。ケバ取りを選ぶ場合も、否定や留保、質問と回答の意味は変えません。希望する記録範囲を共有してください。

タイムコードは付けた方がよいですか?

原稿から元音声へ戻って確認する用途では、時間表示が役立ちます。不明箇所、一定間隔など、必要な入れ方を相談できます。元ファイルの時間との対応、作業範囲・納期・料金を事前に確認します。

整合しない回答や曖昧な発言も残りますか?

発言確認用の原稿では、文字起こし側の判断で前後の説明を整合させたり、曖昧な発言を断定に変えたりしません。原音で確認できる内容を、合意した仕様で記録します。

氏名をIDに置き換えれば、匿名の原稿になりますか?

氏名以外にも人物を特定できる情報が含まれる場合があります。話者名のID化と、本文中の指定表記は分けて確認します。置換する対象や利用・共有の条件は依頼者側でご指定ください。

裁判資料用の隠し撮り音声・映像も依頼できますか?

裁判資料用としての隠し撮り音声・映像は取り扱いできません。受付条件を確認するため、素材の用途と内容を事前にお知らせください。

調査報告書の結論や、誰が正しいかの判定も依頼できますか?

この文字起こしサービスは、音声・動画を指定仕様で発言記録にするものです。調査の実施、事実認定、法的評価、報告書の結論作成は行いません。要点整理を希望する場合は、別途作業範囲を確認します。

CONTACT

用途・原稿仕様・取り扱い条件をご相談ください

原音との照合が必要な場合や、指定書式・情報管理条件がある場合は、見積り時にお知らせください。対応できる範囲を確認したうえで、素材の受け渡し方法・納期・料金をご案内します。